留学やワーキングホリデーなどで海外に滞在した経験のある方なら、
「国際恋愛」について考えたことがあるのではないでしょうか。
私自身、オーストラリア留学中に出会った現地のオーストラリア人の方とお付き合いをし、約2年間の遠距離恋愛中です。
この経験を通して、国際恋愛の素晴らしさや難しさを肌で感じ、多くのことを学びました。
今回は、「外国人と付き合ってみたい」「国際恋愛って実際どうなんだろう?」と思っている方に向けて、
・乗り越えなければならない壁
・国際カップルだからこそ味わえる素敵な体験
について、私の実体験を交えながらお話しします。
この記事について
## 国際恋愛の難しさとは?
### 言葉の壁がもたらすすれ違い
### 文化の違いが生む小さな衝突
### 遠距離恋愛という現実
### 将来の話は避けられないテーマ
## それでも国際恋愛を続けてよかったこと
### 視野が広がる:異文化を肌で感じる日々
### 語学力が自然と上がる理由
### 「第2の故郷」ができるということ
### 表現する力と愛情が育まれる
### 会える時間の尊さを知る
## 国際恋愛を考えているあなたへ
### 心構えと覚悟:違いを乗り越える力
### 国際恋愛を楽しむためのヒント
## まとめ:外国人パートナーが欲しいあなたへ
国際恋愛って難しい?
結論から言うと、やはり日本人同士の恋愛に比べて、国際恋愛は難しいと感じます。
「国際カップル」と聞くと、なんだかかっこよくて憧れるような響きがありますし、周囲からも「すごいね!」「おしゃれ!」なんて言ってもらえることが多いです。
でも、その裏には想像以上の苦労がたくさんあるのが現実です。
TikTokやInstagramなどで流れてくる、幸せそうな国際カップルの達も、実は多くの困難や葛藤を乗り越えてきたのだと思います。
もちろん、日本人同士の恋愛が簡単だとは思っていません。
ただ、私自身が実際に経験して「やっぱり国際恋愛はそれ特有の難しさがある」と強く感じます。
その理由を、いくつかご紹介したいと思います。
国際カップルの苦難
1. 言語の壁
相手の母国語が自分にとっての外国語である場合、一番難しいと感じたのは、やはり言葉を使ったコミュニケーションでした。
いくら第二言語がある程度話せても、やはり細かなニュアンスまでは伝えきれないことが多くあります。
日常の会話はそれほど困らなくても、感情が関わってくる話し合いや、価値観の違いに触れるような深い話になると、言いたいことがうまく表現できなかったり、意図しない誤解を招いてしまうこともあります。
私自身、英語は比較的得意なほうですが、喧嘩や真剣な話し合いになると、自分の気持ちを正確に伝えるのがとても難しいと感じます。
苦労して言葉を選んで伝えたつもりでも、ネイティブからするとその表現が思っていた以上に強く、きつく聞こえてしまい、かえって相手を刺激してしまうことがあります。これ、結構しんどいんです。
I didn’t to mean to make you upset.(そんなつもりで言ったんじゃないよ)
これ、ほんとよく使いますね、、
相手の言葉を自分の中で直訳してしまい、実際よりも冷たく感じたり、傷つくような言葉として受け取ってしまうこともありました。
文化的な言い回しやニュアンスの違いなのだと思いますが、そのときは「こんな言い方をされるなんて…」とショックを受けることも少なくありません。
喧嘩、言い合いがあまりにもヒートアップしてしまい、私が日本語で一方的にしゃべり始めて、会話不可能になるなんてこともあります。(笑)
2. 文化の違い
育ってきた環境が違えば、常識やマナー、恋愛に対する考え方も自然と異なってきます。こうした違いは、「異文化を学ぶ」という視点ではとても興味深く、楽しく感じられることもあります。
一方、恋愛という近い距離感の中では、ときにしんどさを感じる原因にもなります。
考えてみれば、日本人同士でさえ価値観のズレからすれ違いが起こることはよくあります。それが国や文化が異なれば、なおさら理解し合うのに時間がかかるのも無理はありません。
たとえば私の彼は、人前でスキンシップをとることが自然で当たり前という感覚を持っています。
まあ、海外で街中を歩いていると、結構激しめにスキンシップをとっているカップルなんて結構いるので、納得できるんですが。
彼の感覚では、ハグやキスは、愛情表現としてごく日常的なもの。
でも、超ジャパニーズ気質の私は、公共の場でそういった行為をすることへの抵抗がありました。
彼が何気なくハグしようと手を伸ばしたとき、私は無意識にそれを避けてしまったことが何度かありました。そのたびに彼は、「どうして拒否されるんだろう」と落ち込んでしまって…。
私としては嫌いだから避けたわけではなく、ただ恥ずかしかっただけ。でも、そういった“感覚のズレ”が、気づかないうちに相手を傷つけてしまうこともあるんだと学びました。
3. 距離と時間
留学やワーキングホリデーの期間が終わると、多くのカップルが自然と「遠距離恋愛」という選択を迫られることになります。
私たちもその例にもれず、物理的に離れた場所で関係を続けていくことになりました。
時差があると、連絡ひとつ取るのにも気を遣いますよね。
私の場合は、日本とオーストラリアなので、時差は1,2時間なので大したことはありません。
これが、アメリカやイギリスとなると、こちらが一息つける夜の時間は、向こうではちょうど仕事中だったり、反対に相手がゆっくりできるタイミングに、私はもう眠っている…。
連絡の頻度云々よりも、「今この瞬間を一緒に過ごせない」という現実に、ふと虚しさを感じることがでてくるはずです。
会いたいと思ったときにすぐに会えない。たとえ週末でも、祝日でも、飛行機に乗って海を越えないと会いに行けない。その事実が、思っていた以上に辛いんです。
特に、街を歩いていて、手をつないで楽しそうに歩くカップルを見かけると、微笑ましい気持ちになる一方で、少し気持ちが沈んでしまうこともありました。
4. 将来についての考え方の違い
国際恋愛では、「どの国で暮らすか」「どんな働き方をしていくか」「結婚や家族をどう考えるか」といった将来の話が避けては通れません。
文化や価値観の違いだけでなく、国をまたいで関係を続けていくには、現実的な人生設計が大きなテーマになります。
私の場合、彼が自営業であるため、仕事の都合上どうしても「私がオーストラリアに移住する」ことが前提のようになっています。
でも、そう簡単に決断できることではありません。家族や友人たちと離れて暮らすこと、自分のキャリアをどうするのか、言葉や文化の違う場所で新しい生活を築くこと――どれも軽くは考えられないものです。
「将来の話をしよう」と切り出せば長くなると分かっているので、お互いにどこかで、その話題を避けているように思います。
そろそろ、真剣に話し合うべきなんですよね、、。
このように、国際恋愛には乗り越えるべき課題がいくつもあります。
でも重要なのは、それらを一緒に話し合いながら向き合っていける相手であるかどうか。
お互いに寄り添うことができれば、言葉や文化の違いを超えて深い関係を築いていくこともできます。
国際恋愛だから得られるもの
さて、ここまで国際カップルの難しさや葛藤についてお話してきました。が、もちろんその一方で、たくさんの学びや魅力もありました。
困難があるからこそ、関係が深まったり、自分自身の価値観が広がったりするというのも、国際恋愛の大きな特徴だと思います。
ここからは、国際恋愛だからできる特別な体験を紹介します。
1. 新しい視点を得られる
一番大きかったのは、物事の見方が広がったことです。
自分の当たり前が、相手にとっては当たり前じゃない。
小さな習慣や言葉の選び方、家族との距離感に至るまで、「そういう考え方もあるんだ」と気づかされることがたくさんありました。インターネット上の情報ではなく、実際に自分のパートナーの人生を通して、普通なら体験することのない異文化をより身近に味わうことができます。
反対に、パートナーからも自分の国の文化や価値観について指摘されることで日本の常識について客観的な視点で考える機会が生まれます。
2. 語学力が自然と伸びる
言うまでもありませんが、言語は確実に身につきます。
どんなに疲れてても、頭が回らなくても、英語を使わないと会話が成り立たないからです。そう、英語を使わざるを得ない、そんな環境で過ごしているうちに、気づけば自然と話せるようになっていました。
実際、TOEICのスコアも伸びていて、自分でも成長を実感しています。ちなみに私は、座学と並行し、オーストラリア人の彼氏と2年間英語での会話を続け、TOEICスコア600点から、895点まで上がりました。
1番手っ取り早く第2言語を習得する方法、言ってしまえば、外国人と付き合ちゃうことですね。勉強のためと外国人の彼氏を探す、と言うともちょっと気が引けてしまいますが、彼氏でありながら自分のスキル向上が期待できるなんてお得な話ですね。
ちょっと話が逸れてしまいました。
恋人と毎日やり取りするなかで、机の上の勉強とはまた違った形で身についていくのでかなり効果な勉強法であるといえますね。さらに、言葉に気持ちをのせる難しさを体験したことで、語学力以上に「伝え方」や「受け取り方」を深く考えるようになっていきます。
3. 相手の国とコネクションが生まれ、世界が広がる
相手の家族や友人、暮らしを通して、その国が一気に“身近な場所”になります。観光では見えない日常の風景に触れたり、現地の人とつながれたりすることで、自分の世界がぐっと広がっていくのを感じます。
これは、まさに国際カップルの特権ですね。
お互いの国を行き来して、海外でありながらより特別なコネクションを感じられますよ。第二の母国のような。
私は学生のころは、アメリカに憧れていていましたが、今では彼の母国であるオーストラリアに魅了されています。反対に、彼も私を通して日本のことを学び、日本は良い国であると気に入ってくれています。
4. 愛情表現が豊かになる
文化の違いから、恋人同士のスキンシップや言葉での愛情表現が多いことに、最初は少し戸惑いもありました。でも次第に、それが素直に嬉しく感じられるようになり、自分も少しずつ「伝えること」の大切さを学んでいきました。
遠距離恋愛でなかなか直接会って話ができない。となると、日々のコミュニケーションが重要になってきます。会えない分、感じたことはしっかり伝えて、お互いの存在が支えになれるような会話をすることが良い関係維持の秘訣です。これを自然に意識するようになるので、愛情表現も日々ブラッシュアップされていきました。
私の彼がよく言ってくれるのが、
I hope you are having a great day today. (君が素敵な日を過ごしているといいな)
I’m thinking about you too much. (君のことを考えてばっかりだ)
なんてメッセージがくると、距離が離れていても、私のことをきちんと想ってくれているんだと幸せな気持ちになります。
すれ違いが起きないようにお互いに努力する、こんな関係、素敵だと思いませんか。
5. 普段会えない分、2人の時間に感謝できる
そう簡単に会えないからこそ、実際に会えたときの時間がとても特別に感じられます。頻繁に会える距離にいると、会えるのが当たり前になり、ついつい2人の時間のありがたさを忘れてしまうことがあります。
これが国を超えた遠距離恋愛になると、
何気ない会話や、ただ一緒に過ごすだけの時間にさえ、自然と「ありがとう」と感謝できるようになりますよ。
「2人の時間に感謝すること」って、近距離や遠距離恋愛関係なく非常に大切なことなんですよね。
私が1番幸せを感じる瞬間は、久しぶりに彼に再開する瞬間です。これ、全ての国際カップルに共感してもらえることではないでしょうか。
空港の到着口まで心躍らせながら彼のお迎えに行って、
やっと彼が見えた時、、、大声で叫びたくなるほど嬉しいんです。
毎回、空港のピックアップは、ドラマや映画のヒロインになったような気分で、彼の胸に飛び込んでしまいます。
反対に私が彼の国に会いに行く時は、必ず花束を持って出迎えてくれます。ほんと、長時間のフライトや面倒な入国審査なんてへっちゃらに感じてしまいます。
まとめ
いかがでしたか。
国際カップルには憧れや不安がつきものですが、恋愛の本質は国籍に関係なく「人と人との関係」です。文化や価値観の違いはあっても、 大切なのは、相手を尊重し、違いを受け入れ、共に乗り越えていく姿勢です。
国際恋愛は特別なものではなく、健全な関係を築くための努力の延長線上にあるもの。 そのために必要な心構えや知識を知っておくことで、より深く豊かな関係が育まれるでしょう。
ぜひ、参考にしてくださいね。
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