「海外留学してみたいけど、大金を払って行く価値ある?」
「英語力は本当に上達するの?」
海外留学に興味があっても、「よし、行こう!」とすぐに決断できる人って、そう多くはないと思います。
費用のこと、安全面、語学力、人間関係……考え出したら不安や心配はキリがありませんよね。
実際、学費や滞在費だけじゃなく、現地での交際費や予想外の出費もいろいろ出てきます。家族のサポートや奨学金を頼る必要がある人も少なくないはずです。
私自身も、高校と大学で、オーストラリアへ2週間、アメリカに半年間の留学を経験しました。
現地で過ごして感じた「よかったこと」も、「正直しんどかったこと」も、今となっては全部、大切な学びだったと思っています。
当時はもちろん不安もありましたが、今振り返ると、「ああ、行ってよかった」って心から思えるんです。
もし今、留学に行こうか迷っているなら。あるいは、家族や周りをどう説得しようか悩んでいるなら。私の体験談が、あなたの背中を押す材料になればうれしいです。
この記事を読んでわかること
・TOEIC 400点から 900点へ到達に海外留学が与えた影響
・海外留学経験者だから手に入れられる最強マインドセット
・海外留学でこれからの人生が豊かになる理由
・就職活動における海外留学経験、面接での活かし方
アメリカとオーストラリアへの留学から感じた、6つのリアルなメリット
1. 英語を「しゃべろう」とする意欲と伝える姿勢が身につく
留学中に大切なのは、完璧な文法よりも「まず伝えようとする姿勢」
学校の英会話の授業中、日本語を使って先生に注意された経験、ありませんか?
英語でどう言えばいいかわからなくて、日本語で伝えちゃう。相手が日本語話者だと、つい甘えが出ちゃいますよね。
でも、留学先ではそうはいきません。相手は日本語が通じないので、「現地の言葉で伝える」ことがマストになります。たとえ言葉に詰まっても、知っている単語を全部かき集めて、とにかく伝えるしかないんです。
例えば、「ホッチキス(Stapler)」って英語で言えなかったとします。
そのとき、あなたならどう説明しますか?
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“We use it when fastening sheets of paper together.”
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“A tool for putting different papers together.”
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“It’s often used in offices.”
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“It has the metal pin inside.”
…みたいに、たった一つの単語でも、工夫次第でいろんな言い方ができますよね。英語の上達にはこのトレーニングが極めて重要なんです。そして、留学中はこの「言い換え」を毎日のように求められます。
大事なのは、「正しい文法で話すこと」じゃなくて、「伝えようとすること」。
間違ってもいい、うまく言えなくてもいい。
それでも「なんとか伝えなくては!」という気持ちがあると、自然と英語への苦手意識が減っていきます。
この意識の変化こそが、私の英語力が飛躍的に伸びた最大のカギなんです。
2. 時間の使い方を見直す大きなきっかけになる
留学中は、自分の時間をどう使うか、すべて自分次第です。
勉強するのも、遊ぶのも、新しいことに挑戦するのも、あるいは何もしないのも、自分の自由。
だからこそ、「自分にとって何が大切で、何に時間を使いたいのか?」を、自然と真剣に考えるようになります。
同じ1時間でも、その使い方次第で価値が全然違うということに、だんだん気づいていくのです。
それはたぶん、「自分は今、どれだけのお金をかけて海外で生活してるのか」っていう意識が、無意識にどこかにあるからなんですよね。
こうした感覚は、一度身につくと帰国後の生活にもちゃんと影響します。
時間に対する考え方が変わって、「なんとなく過ごす」ことがグッと減るんです。言語学習に対する姿勢も変わります。決められた時間の中で、最大限の力を身につけられるように行動できるようになるんですよ。
ちなみに私、留学前は本当に朝が苦手で(笑)。学校がない日は11時ごろまで寝てるのが普通で、ひどいときはお昼過ぎまで寝てました…。
でも、留学してからは「朝をダラダラ過ごすなんてもったいない!」と思うようになり、今では遅くても朝8時には起きてます。あの“寝坊助”だった私が、早起きするようになったんです。
3. 家族や友人の大切さを改めて実感できる
離れて初めて気づく、家族や友人のありがたさ。
慣れない環境でちょっと不安になっているときに、ふと届いたメッセージや電話——あれがどれだけ心強かったか、今でもはっきり覚えています。
留学中って、楽しいことばかりじゃありません。ふとした瞬間にホームシックになって、どーんと気持ちが落ち込むこともあります。
これは人それぞれですが、私も何度か、こっそり泣いた夜がありました。
そんなとき、支えになってくれるのが、やっぱり家族や友達の存在です。
「自分には帰る場所がある」「温かく迎えてくれる人がいる」と思えるだけで、「だったら、もう少し頑張ってみようかな」と前を向く強さが沸いてくるのです。
「当たり前」が「特別」になる——これは、留学という非日常を体験することで得られる、かけがえのない気づきですよね。
4. 日本という国を、より客観的に見られるようになる
世界に出て、初めて気づいた日本という存在
実際に他の国で生活し、現地の文化や価値観に触れるなかで、だんだんと日本の良さや課題に目が向くようになりました。
それまで自分にとっては「あたりまえ」だったこと——たとえば電車の静けさや、道のきれいさ、人の礼儀正しさ——それが、世界では決して当たり前じゃなかったんだと気づく場面が何度もありました。
自分の国を、いったん外側から見つめてみることって、思っている以上に大切で。視野が一気に広がるんです。
正直に言うと、私、留学前まではけっこうな「海外かぶれガール」でした(笑)。
外国のことをよく知らないまま、「日本って真面目すぎて窮屈だし、同調圧力もしんどいよね」と、日本に対してどこか否定的な気持ちを抱いていたんです。
でも、実際に海外で暮らしてみてわかったのは、物事を比較するには、まず“両方ちゃんと知ること”が大前提だってこと。
片方だけを知って、もう片方をなんとなくで語るのって、すごく一方的なんですよね。
それからは、日本食のおいしさや、日本の歴史の深さ、人々のモラルの高さ、街の清潔さ…日本ならではの良さがどんどん見えてくるようになって。
気づけば、日本人であることに対して、誇りを持てるようになっていました。
もちろん今でも、「ここちょっと息苦しいな」と感じる瞬間はありますし、正直めんどくさいなと思う文化もあります。
でもだからこそ、海外の良いところから学べることもたくさんあるし、日本をもっとよくするヒントも見えてくるんですよね。
何が優れているとか、どっちが正しいかを決めることじゃなくて、
それぞれの国の良さや課題をきちんと理解した上で、自分なりの視点を持つことが大切だと感じれるはずです。
5. 将来を考えるヒントになる出逢いがある
最初にハッキリ言っておきます。
海外留学って、本当に刺激が多いです。
全然違う環境で育った人たちと、一緒に学んで、一緒に過ごしていく。最初は戸惑うこともあるけれど、気づけば「自分の世界がこんなに広かったんだ」って実感することばかりです。
自分にはなかった考え方、生き方、価値観に触れて、「こんなふうに生きてもいいんだ」って思える瞬間が、何度もやってきます。
それって、自分の中にある“可能性”のスイッチを押してくれるような感覚です。
それから、現地で出会う友達や人とのつながり。これがまた、すごく大事。将来、どこでどんな仕事をしていても、何語を話していても、その経験や人脈は必ず自分の力になります。
留学は、ただの「経験」ではなくて、その後の人生を大きく変える“きっかけ”になります。
6. 自分自身への尊敬や自信、新たな価値観が生まれる
留学で得られる、「自信」と「自分らしさ」
異国の地で生活しながら、言葉の壁や文化の違い、思いがけない困難にぶつかって、それでもなんとか乗り越えてきた——
そんな経験は、確かな“自信”として、自分の中にしっかり残ります。
「なんとかなるもんだな」と鬼のメンタルが出来上がるかもしれません(笑)
そんなふうに、少しずつ、自分を信じられるようになっていくんです。
そして、そういう時間を積み重ねるうちに、まわりと比べるんじゃなくて、
「私はこうありたい」と思える、自分なりの新しい価値観や軸が見えてきます。
誰かに褒められるためじゃなく、自分で自分を認められるようになる——
それが、留学を通して得られる、一番の収穫かもしれません。
おまけ:海外留学は就職活動に有利になる?
あなたのプレゼン能力次第です。志望している業界とか職種によって、アピールするべきポイントって全然違ってくるので、留学で何を学んで、それをどうやって志望企業で活かすかっていうところまでちゃんと話せるかどうかが大事だと思います。
つまり、「海外に行きました!」だけじゃあまり意味がないんですよね。
実際、大学時代の就職活動中、留学の話をすると、毎回と言っていいくらい聞かれたのがこの2つでした:
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留学で得た価値観を、日本に帰ってからどう活かしたか?
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留学中に挫折したことってある?それをどうやって乗り越えた?
面接官は、留学そのものよりも、その経験を通して自分がどう成長したか、どう変わったかを知りたいんだと思います。要は「留学して、あなたはどんな人になったの?」ってことですね。ここがしっかり伝えられるとかなり有利になると思ってOKです。他の学生との差別化が図れます。
最後に
さて、私の実体験から、海外留学のメリットを6つ紹介してきましたが、どうだったでしょうか?
この記事でも書いたように、留学ってただの言語学習だけのものじゃないんです。自分の行動次第で、一生モノの学びとか、価値観を変えるような経験ができたりします。
私自身、さまざまな価値観が交錯する学生時代にこの経験ができたこと、本当にラッキーだったと思ってます。
もし今、ちょっとでも「行ってみたいかも」と思っているなら、その気持ち、大事にしてみてください。
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